カラダの成長が落ち着いた成人にできる大人ニキビ。思春期のころのニキビと同じ対処法では治りにくく、繰り返しできてしまいシミやニキビ跡が残ってしまうことも…。
そんな大人ニキビの原因を理解し正しい治し方でニキビ跡のない美肌を目指したいものですね。
成長によるホルモンバランスの乱れが主な原因の思春期ニキビとは違って、大人ニキビは生活習慣と深く結びついています。そのため、発生する原因は人によってさまざま。
またニキビができる位置もTゾーンが中心の思春期ニキビに対し、大人ニキビはあごや口元やフェイスラインなど頰(ほお)と口の周りをつないだU字形のUゾーンにできるのが特徴なのです。
大人ニキビができる主な原因の一つである、ストレスが溜まると自律神経が乱れ男性ホルモンの働きが活発になり、皮脂が過剰に分泌されてニキビができやすい肌状態になります。
ストレスを溜めないためにも、まずはその原因を確認しましょうね。ストレスが溜まっていると感じる日は、リラックス効果のあるお風呂にゆっくり浸かって、リフレッシュすることがオススメです。
人間は睡眠時に「成長ホルモン」を分泌し、それによって肌の入れ替わりを促進します。成長ホルモンが不足してターンオーバーが乱れると古い角質で毛穴が塞がり、ニキビの原因になってしまいます。
「ターンオーバー」肌の新陳代謝を知って肌トラブルと向き合う
この成長ホルモンの分泌を促進させるには、睡眠直後の3時間が重要。睡眠直後から深い眠りに至ることがポイント。就寝2時間前には食事や飲酒、激しい運動は控え、リラックスして眠る準備をしましょう。
偏った食生活は、栄養素のバランスを乱します。ファーストフードや揚げ物などの脂っこい食べ物、糖分や脂肪分を多く含むお菓子の食べ過ぎは皮脂の過剰分泌を引き起こすため、控えることも大切なんですよ。
肌状態を整えるため、緑黄色野菜や豆類、魚や肉などのタンパク質を含む食品をバランスよく食べることを実践してみるといいでしょう。
また、飲酒によってアルコールを摂取すると、それを分解するためにビタミンB群を消費してしまいます。肌のターンオーバーを促進するビタミンB2やビタミンB6の不足は、ニキビのできやすい肌状態を導きます。
また、過剰な喫煙は体内に一酸化炭素を取り込み、細胞の酸欠を引き起こします。すると、活性酸素の働きが活発化し、それを防ぐためにビタミンCやビタミンEが消費されてしまいます。
抗炎症作用のあるビタミンCや血液の巡りをよくするビタミンEが不足すると、ニキビ跡も残りやすい肌状態になってしまうので注意が必要。まずは過度な飲酒や喫煙を避け、バランスのいい食生活を心がけましょうね。
ビタミンCが含まれる赤ピーマンやパセリ、カボチャやモロヘイヤなどに多く含まれているビタミンEが、不足していると感じるときは意識的に食べてみてください。
さらに紫外線による外部刺激は、肌のバリア機能を破壊して乾燥を導きます。すると角質が厚くなることにより毛穴が詰まり、ニキビのできやすい肌状態になってしまいます。
紫外線はニキビ跡やシミの原因にもなりますから、日頃から日焼け止めを塗り、外出時は帽子や日傘やサングラスで防御するなど、紫外線対策は十分にケアしてください。
女性だったら避けられない、生理の約2週間前になると、女性ホルモンのバランスが崩れることによる肌の水分量が失わて、乾燥が進みます。
乾燥した肌は角質が厚くなるため、毛穴が詰まりやすくなりニキビの原因になるのです。生理が始まってから約2週間後には、ふたたび肌の調子がよくなります。
このサイクルを意識して、角質が厚くなる生理の2週間前あたりにピーリングやクレイパックなどで、古い角質や毛穴汚れをオフしておくことがオススメですよ。
また、大人ニキビは生活習慣が乱れているサインでもあります。そんなときは1度立ち止まって生活習慣を見直し、正しい治し方でカラダや心への負担を減らしてあげるといいですね。
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