ニキビやニキビ跡は、肌トラブルの中でもやっかいなもので、適切にケアをしなければクレーターのようなニキビ跡が残ってしまいます。
「ニキビ」と「ニキビ跡」は、毛穴に起こる肌トラブルで、どちらも同じトラブルのように思われるかもしれませんが、起こっている場所(肌の深さ)が異なるのです。
表面上は「一枚の皮」に見える皮膚も、表面から「表皮」「真皮」「皮下組織」の層で構成されています。ニキビは表皮で、ニキビ跡は少し奥の真皮の部分で起こっているのです。
毛穴に「菌」が入り込み、炎症を起こしている状態のことを「ニキビ」といいます。通常は、毛穴に菌が入り込んでも、私たちの身体には抵抗力があるため、ニキビにはなりません。
でも、ホルモンの乱れやストレス・疲れで抵抗力や免疫力が下がっていると、菌に負け炎症を起こしてニキビとなってしまうのです。ですから、そのときの健康状態によってニキビのできやすさは左右されます。
体調が悪くて抵抗力が下がっていると、ニキビもできやすい状態なんですよ。ストレスを抱えていると、ニキビも治りづらいですし、治っても、またすぐにニキビができてしまうことがあるのです。
また、お肌が乾燥しているとニキビもできやく、お肌は、ターンオーバー(お肌の生まれ変わり)がうまく働かないと、角質(古い肌細胞)がなかなかはがれ落ちずに、お肌の表面に残ってしまいます。
「ターンオーバー」肌の新陳代謝を知って肌トラブルと向き合う
すると、カサカサして固く乾燥したお肌となってしまいますから、その状態では抵抗力・免疫力があるとはいえません。そのため、お肌が固かったり、乾燥していたりすると、ニキビができやすいのです。
ニキビとは、毛穴に菌が入り、炎症を起こしている状態でしたよね。ニキビ跡は、ニキビが治っても、その奥では炎症が続いている状態のことをいいます。
ニキビ跡の赤味は「毛細血管」で、ニキビが発生すると、炎症によって、お肌の組織が壊れてしまいます。それは、ニキビができる毛穴の表面だけではなく、奥(真皮)も同じです。
組織が壊れると、私たちの身体は修復するために、その部分に毛細血管を集めます。その毛細血管が「赤く」見えているのが、ニキビ跡なのです。それは、身体が炎症を治そうとしている表れなのです。
ニキビ「跡」というと、ニキビの「後」に起こっているトラブルのように感じられるかもしれません。しかし、実際には、ニキビのときにも、その奥で「同時」に炎症を起こしているんですよ。
ニキビの炎症は、抵抗力・免疫力が低下しているのが原因でしたから、表面の炎症であるニキビが治っても、奥の炎症・ニキビ跡は残ってしまうことがあります。それがあらわになり、ニキビ跡となるのです。
ニキビやニキビ跡の他の肌トラブルを予防するには、抵抗力・免疫力を上げることがいちばん。
ですから、「ストレスを抱え込まない」「睡眠時間もしっかりとる」「バランスの良い食事」など、健康的な生活を心がけてくださいね。
記事参考 kireinosensei
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