日本酒のおいしい飲み方を知れば家飲みがもっと楽しくなりますよ。日本酒はよく、“悪酔いするから”といって飲まない人がいますよね。日本酒のアルコール度数は、15度前後でワインと同じくらいなんです。
でも、美味しいんだけれど、翌朝“スッキリ”しないのが日本酒だと思っていませんか?
日本酒は味わうための器によっても香味が変わります。瓶を開栓し、徳利、盃へと移した時から刻一刻と香味は変化していきます。
器の表面積が大きいと酸化の速度や約600種もあるといわれる香り成分の量も変化するため、冷酒などを味わう際に、表面積の大きい器に一旦受けてから盃に移すと、マイルドな口当たりのお酒になるのです。
今、日本酒の味は多種多様。フルーツのような芳醇(ほうじゅん)な甘い香りをまとったもの、白ワインを思わせる甘酸っぱいもの、そしてシュワシュワと泡が立ち上る発泡性のものと、かつての日本酒にはなかった新しい味わいが毎年続々と登場するようになりました。
今の日本酒が和食に限らず、どんな料理にも合うのは、新しい感性を持った蔵元が自由な発想で日本酒の醸造に日々努力しているからなのです。
進化しつつも、より身近になった日本酒。その中から「これだ!」と思う一本を見つければ、「家飲み」がさらに楽しくなります。難しいことは考えず、肩の力を抜いて、まずは飲んでみてください。そこには、きっと“新しい日本酒” の世界が待っていますよ。
日本酒の、“悪酔い”や“二日酔い”。日本酒の飲み方で、その鍵となるのが“和らぎ水”なのです。
和らぎ水とは、日本酒と一緒に飲む水のことで、飲水やミネラルウオーターを、日本酒と同量、またはそれ以上飲むことが悪酔いを防ぐ要となるのです。
日本酒と温度が違いすぎると味わいを感じにくくなるので、冷酒には氷なしの冷水、燗酒にはさ湯といったように、日本酒と和らぎ水を同じ温度にするのがオススメです。
日本酒と一緒に水を飲むことで、アルコールの吸収速度が緩やかになり、胃腸や肝臓の負担を軽減できます。また、アルコールの利尿作用によって脱水症状に陥りやすくなる体への水分補給にもなります。
日本酒好きの女子にとってよいことずくめの和らぎ水ですが、日本酒を飲みすぎれば元も子もありません。適量を守って、美味しくたのしい家飲みを心がけましょうね。
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記事参考 NHK textview