ビールやワインもいいけれど、女子に人気のアルコールといえば、やっぱりシャンパン! 海外ドラマや映画でもシャンパンは、おしゃれなライフシーンを盛り上げる小物としてよく登場しますよね。
そのシャンパン、フランス語では「シャンパーニュ」。ぶどうから作る発泡酒のなかでも、とくにシャンパーニュ地方で作られたものだけがフランスでは「シャンパーニュ」と、産地の名前に由来した呼び方になるのです。
なかでも「サロン」のシャンパンのこだわりは徹底しています。数年に一度しか出荷されない孤高のワインながら、とびきりのワイン通たちから一番に名前が上がり、国際線のファーストクラスでサービスされ、数あるシャンパンのなかでも最高峰の銘柄とされています。
醸造元はル・メニル・シュール・オジェ村にあり、ここはシャンパーニュ地方のグラン・クリュ(特級)畑のなかでもとくに品質の高い白ブドウ(シャルドネ種)を生む土地。創業者エメ・サロンが選び抜いた区画から収穫したものだけが「サロン」と認められています。
お値段ははっきりいって、高いのですが、これだけこだわっていたら、さもありなんという工程と味。毎日というわけにも年に一度というわけにもいきませんが、一度は飲んでみたい… そんな憧れのシャンパンなのです。
「シャンパーニュ・サロン」の始まりは20世紀はじめ。シャンパーニュ地方出身のエメ・サロンはパリで毛皮商を営んでいましたが、大のシャンパーニュ好きでもあった彼が、極上の一本をと願って誕生させたのが「サロン」。
納得できるぶどうが獲れた年にしか世に出さないという徹底したこだわりは、現在まで受け継がれています。だから、サロンのラベルの年号は続き番号ではなく、とびとびになっています。さらに、本数もほんの限られた数しか造られないのです。
現在でも大半のシャンパーニュは、いろいろな畑から収穫したぶどうを使い、数年分の醸造酒をブレンドして作るのですが、エメ・サロンが志したのは単一年、単一品種、単一の村からとれた選りすぐりのぶどうだけで醸造するという画期的なものでした。
シャンパーニュ独特の泡を生み出すのが瓶内発酵の期間。ブレンドされたシャンパーニュでは最低15か月、「サロン」のような単一年(ヴィンテージ)のもので最低3年という決まりがあります。「サロン」が寝かせる期間は、なんと10年にも及ぶのです。
こんなとっておきのシャンパンが、日本のワインショップやネットで買うことができるんですよ。クリスマスやお誕生日に、ご夫婦のとびっきりのメモリアルに、特別なシャンパンを開けるなんて、ステキですよね。
記事参考 jyoshi SPA!