妊娠・出産を希望しているのに妊娠しない夫婦割合は、10〜15%といわれています。その中でも原因が特定できないケースも多いといいますが、それは本当なのでしょうか。
妊娠を望んで性生活を行っているにもかかわらず、妊娠しない状態を不妊症といいます。一方、妊娠しても流産・早産を繰り返して、胎児が出産まで育たない状態も同様なのです。
原因が特定できない不妊は、不妊症全体の3分の1くらいといわれていますが、原因が無いわけではなく、現代の医学では見つけられないということだそうですです。
たとえば、何らかの原因で精子と卵子が受精できていないことがあります。卵子は胎児の頃には700万個くらいあるといわれていますが、そこからどんどん減っていき新たに作られることはありません。
ということは、自分の年齢とともに卵子も年をとっていき、それによって受精して分裂する時に異常を来したりして、妊娠する確率が低くなることがあります。
また、卵を包んでいる透明帯も加齢によって固くなり、着床しにくくなるということもあるそうです。もちろん男性側に原因があることも考えられますし、精子も、加齢に伴って妊娠させられる力が低下します。
最近は晩婚化、晩産化が進んで、不妊治療を始めるのが40歳近い夫婦も多いので、その時点で“妊娠のしやしさ”は低くなっているといえるでしょう。
晩婚化、晩産化は不妊が増えている原因の大きな要素といえるでしょうが、機能性不妊の治療は、タイミングを見る、人工授精、体外受精と段階的に進めていくそうです。
一方、卵巣に卵子はあるのに、何らかの理由で排卵できていないことが原因なら、排卵誘発剤を使い排卵させることによって、妊娠を可能にすることはできるようですよ。
また、子宮筋腫やポリープは、その位置や大きさによって不妊の原因にもなるので、治療が必要になることがあるようです。
妊娠するまでの期間は個人差もありますから、あまりストレスを抱え込まず自分のペースで妊活し、ゆったりとした気持ちで夫婦生活を過ごすことが大切なのかもしれませんね。
記事参考 R25
シリンジ法とは、先端部がシリコンゴムで出来た器具を使用し、精子をスポイトのように吸い上げ膣内へ注入する自宅でできる人工授精の方法。
海外ではポビュラーな妊活方法として積極的に取り入れられているそうですし、日本製ですから安心です。