お酒は昔から「百薬の長」と呼ばれてきましたが、中でも日本酒の主な薬効成分は麹または発酵過程でできています。酒粕には麹が残っているために多くの薬効が期待できるのです。
日本酒の成分には、血管の拡張を促す成分が大量に含まれていることが分かっているそうです。
血管は強い衝撃や心配事などのストレスが加わる事によって収縮しますから、酒粕の成分で血管の拡張が促されて血行が良くなるとストレスや肩凝り、冷え症などを改善する効果があるといいます。
さらに酒粕にはさまざまな現代病に効果のある成分が含まれています。たとえば、血圧の上昇を抑える効果がある成分や血液のかたまりを溶かす酵素の合成を促す成分が含まれているそうです。
また、悪玉コレステロールの値を下げる働きもあり、脳梗塞や心筋梗塞、動脈硬化などの病気に効果があるそうですよ。
糖尿病患者の食事の基本は、糖質を減らしてタンパク質を吸収することです。酒粕の中には、糖の吸収を抑える成分やタンパク質の吸収を促す成分が含まれているので、糖尿病患者にとって酒粕は積極的に摂取したい食品のようですね。
この様に酒粕は現代病に対して非常に有効な食品なのです。また、酒粕は病気になってからではなく、予防のためにも効果がある食品です。
最近話題の日本酒風呂ですが、これは皮膚を保温や保湿することによって美しい肌になるからです。もちろん酒粕にも同じ効果があります。酒粕を入浴剤としてお風呂に入れれば、身体が温まり、肌の乾燥も改善されます。
さらに、皮膚の表面温度を上げ、毛穴を広げる働きがあるので、老廃物を取り除き毛穴に皮脂が詰まるのを防ぎます。新陳代謝が活発になるため、アトピー性皮膚炎や吹き出物などに対しても良い効果が出ているそうです。
酒粕風呂は、保温や保湿などの美容効果だけでなく、肌の体質改善効果もあるのです。
美白ブームの現在、酒粕に含まれるアルブチン入りの美白化粧品をよく見かけます。酒粕には、シミやそばかすを薄くする美白効果もあります。
シミやそばかすは皮膚の色素沈着によって起こるもので、この原因はドーパクロムという物質がメラニン色素に変化することによって、シミやそばかすができたり日焼けをするのです。
昨今の研究によって、酒粕がドーパクロムの生成を著しく妨げているという結果が報告されていて、酒粕の効能を語る上で重要な結果であると専門家はいいます。
記事参考 cosumehouse
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